ヤマハピアノプレーヤーで
MIDIファイルを再生しよう


 ヤマハピアノプレーヤーMX,SX,HG,RF,HQ(初期型)はMIDIファイルが再生できません。再生可能なファイル形式はヤマハ独自のE-Seq形式に限られます。せっかくの自動演奏ピアノもそのことによって、楽しめるソフトが限られてしまいます。E-Seq形式のファイルを入手するには、ヤマハ楽器店へ行って店頭のMumaという端末機械でダウンロードしなければなりません。

 現在インターネットではMuma端末以上の膨大なMIDIファイルが一部無料でダウンロード可能です。そのMIDIファイルをヤマハピアノプレーヤーMX,SX,HG,RF,HQ(初期型)で再生する方法に挑戦してみましょう。

 

1.用意するもの

変換ソフト YCONV,YPDIR

VectorのサイトからYPCONV06.LZHYPDIR040.LZHをダウンロードします。*Mac用もあります。

フロッピーディスク(2DD,2HDどちらでも結構)

 

2.準備

 フロッピーディスクをフォーマットします。お持ちのピアノプレーヤーが録音/再生対応機種でも、ピアノプレーヤー本体でフォーマットすると、パソコンでは読み取れなくなります。フロッピーディスクが2HDであれば、右側の窓(ライトプロテクトの反対側)にセロハンテープなどを使ってふさぎます。これはピアノプレーヤーのコントローラーが2DDにしか対応していないからです。
 お持ちのピアノプレーヤーが再生専用であれば、パソコンで720Kbyteでフォーマットします。
(*WindowsXPは720Kbyteでフォーマットできません。)

 WindowsXPをお使いの方は、友人がWindows95,98,MEのいずれかをお使いなら、その友人から起動フロッピーを作ってもらってください。パソコンを駆動ディスクから起動してコマンドを打ってフロッピーを720Kbyteでフォーマットします。

 

3.変換

 Readme.txtの説明に従ってコマンドプロンプトのパスが通ったフォルダにYPCONV.EXEとYPDIR.EXEをコピーします。
C:\Documents and Settings\Usersに、コピーしたファイル[test01.mid]を
[C]ドライブに変換して保存する。

ファイルは[TEST01.YPL]という名前で保存される。

例)
 C:\Documents and Settings\Users>YPCONV test01.mid C:\

 

必要な数だけファイルを変換したら[PIANODIR.FIL]を作成します。曲順にファイル名を連番で付けておくと、その順番で再生されます。
Aドライブに、ファイル[PIANODIR.FIL]を作成する。

作成した[PIANODIR.FIL]はエディターで開いて曲名を編集できます。

例)
 C:\Documents and Settings\Users>YPDIR A A:\

 

4.お持ちのピアノプレーヤーHQがMIDI再生できるか?

 お持ちのピアノプレーヤーHQがMIDI再生できるかどうか確認する方法をご紹介します。

1.テストモードを起動してコントロールシートのROMのヴァージョンを確認します。

 * TEST MODE UP *
  - < - PUSH -> -
コントローラーの [ L ]ボタンと[ R ]を押したまま電源ボタンを入れます。するとLCD画面にテストモードが表示されます。

 * TEST MODE UP *
 *  CTRL SHEET  ***
[ + ]ボタンを1回押すとLCD画面にコントロールシート < CTRL >表示に変わります。

 V1.21 940606 REC
 JAPANESE UP
[ >>| ](早送り)ボタンを1回押すとLCD画面にコントロールシートのROMのヴァージョンが表示されます。
V1.21以上ならばMIDIファイルの再生が可能です。確認が済んだら電源を切ります。
2.ついでに、テストモードを起動してPKコントロールシートのROMのヴァージョンも確認します。
 * TEST MODE UP *
  - < - PUSH -> -
コントローラーの [ L ]ボタンと[ R ]を押したまま電源ボタンを入れます。するとLCD画面にテストモードが表示されます。

 * TEST MODE UP **
 *  PK CTRL SHEET  *
[ + ]ボタンを2回押すとLCD画面にPKコントロールシート < PK−CTRL >表示に変わります。

   PK CTL ROM
 Ver1.24 94.06.06
[ >>| ](早送り)ボタンを1回押すとLCD画面にコントロールシートのROMのヴァージョンが表示されます。
V1.24以上ならばMIDIファイルの再生が可能です。確認が済んだら電源を切ります。
 各ROMのヴァージョンが対応 していれば、2DDにフォーマットしたフロッピーディスクにMIDIファイルをコピーして演奏を聴くことができます。
ただし、ファイル名は半角ローマ字でなければピアノプレーヤーのLCDディスプレイに表示されません。
また、MIDIに対応したROMに交換したければヤマハのカスタマーサポートに電話して見てください。このROMのヴァージョンアップは、単にMIDIファイルが再生できる機能が追加されただけではなく細かな不具合が修正されています。交換する価値はあると思います。